海外FXブローカー「XS.com(エックスエス)」は、業界トップクラスの狭いスプレッドと高い安全性・透明性で注目されています。
本記事では、XS.comの各口座タイプごとのスプレッド特徴や主要銘柄の平均スプレッド一覧、スプレッドが変動するタイミングと理由、スプレッドの基本的な仕組み、さらにMT4/MT5でのスプレッド確認方法やボーナスと組み合わせて実質コストを抑える方法まで、初心者~中級者向けに詳しく解説します。
XS.comの口座タイプごとのスプレッド特徴
XS.comでは複数の口座タイプを提供しており、それぞれ平均スプレッドや手数料など取引条件が異なります。
以下に主要な口座タイプの特徴と平均スプレッド(EUR/USD)をまとめました。
口座タイプ | 平均スプレッド | 手数料 | 備考 |
---|---|---|---|
スタンダード口座 | 約1.1 pips | なし | 最も人気の標準口座 |
プロ口座 | 約0.7 pips | なし | 中上級者向け・低スプレッド |
エリート口座 | 約0.1 pips | $3/片道 | 上級者向け・最狭スプレッド |
VIP口座 | 約0.1 pips | 変動 | 大口投資家向け・要相談 |
セント口座 | 約1.1 pips | なし | 少額取引用(MT5限定) |
マイクロ口座 | 約1.1 pips | なし | 極小ロット取引用(MT5限定) |
エクストラ口座 | 約2.1 pips | なし | IB限定口座・高スプレッド |
クラシック口座 | 約1.6 pips | なし | IB限定口座・中級者向け |
上記は各口座タイプのEUR/USD平均スプレッドの目安です。
エリート口座は平均0.1と極めて狭い反面、取引ごとに手数料が発生する点に注意してください。
プロ口座は手数料無料で平均0.7と狭スプレッドなため人気ですが、最低入金額が1,000USDと高めです。
スタンダード口座は最低入金制限がなくバランスの良い条件で、初心者にもおすすめです。
初心者トレーダー
エキスパート
ただし初回入金額要件があるので、制限なしで始めたいならスタンダード口座が無難でしょう。
また、エリート口座はスプレッド最小ですが手数料が発生します。
自分の資金額や取引スタイルに合わせて選びましょう。
XS.comの各主要銘柄のスプレッド一覧
次に、主要な金融商品カテゴリーごとの平均スプレッドを口座タイプ別に比較します。
XS.comでは全て変動スプレッド制で、市場状況によってリアルタイムに変動しますが、ここでは2025年6月時点の平均値を参考にしています。
特に重要経済指標発表時や流動性の低い時間帯には大きく変動する可能性がある点に留意してください。
FXメジャー通貨ペアの平均スプレッド
通貨ペア | スタンダード | エクストラ | クラシック | プロ | エリート |
---|---|---|---|---|---|
USD/JPY | 1.2 pips | 2.2 pips | 1.7 pips | 0.8 pips | 0.2 pips |
EUR/USD | 1.1 pips | 2.1 pips | 1.6 pips | 0.7 pips | 0.1 pips |
GBP/USD | 1.2 pips | 2.2 pips | 1.7 pips | 0.8 pips | 0.2 pips |
AUD/USD | 1.2 pips | 2.2 pips | 1.7 pips | 0.8 pips | 0.2 pips |
USD/CAD | 1.5 pips | 2.5 pips | 2.0 pips | 1.1 pips | 0.5 pips |
主要通貨ペアはどの口座タイプでも概ね狭いスプレッドですが、エリート/プロ口座では1pip未満と特に有利です。
スタンダード口座や他の口座でも一般的な他社より狭めに設定されています。
なお、XSはメジャー以外にも多数のマイナー・エキゾチック通貨ペアを取り扱っており、これらはメジャーよりややスプレッドが広がる傾向があります。
貴金属(ゴールド・シルバー等)の平均スプレッド
銘柄 | スタンダード | エクストラ | クラシック | プロ | エリート |
---|---|---|---|---|---|
XAU/USD(金現物) | 19 pips | 29 pips | 24 pips | 15 pips | 9 pips |
XAG/USD(銀現物) | 21 pips | 31 pips | 26 pips | 17 pips | 11 pips |
XPT/USD(プラチナ) | 71 pips | 81 pips | 76 pips | 67 pips | 61 pips |
XPD/USD(パラジウム) | 455 pips | 465 pips | 460 pips | 451 pips | 445 pips |
貴金属は通貨ペアと比べスプレッド数値が大きめですが、これは価格単位の違いによるものです(例えば金
XSではゴールド(XAU/USD)がスタンダード口座で約19pipsと、他社と比較しても競争力のある水準です。
エリート口座では9pips程度まで縮小しますが、手数料も考慮に入れる必要があります。
エネルギー(原油・天然ガス)の平均スプレッド
銘柄 | スタンダード | エクストラ | クラシック | プロ | エリート |
---|---|---|---|---|---|
WTI原油 (USOIL) | 0.031 | 0.041 | 0.036 | 0.027 | 0.021 |
ブレント原油 (UKOIL) | 0.032 | 0.042 | 0.037 | 0.028 | 0.022 |
天然ガス (NGAS) | 0.020 | 0.030 | 0.025 | 0.016 | 0.010 |
エネルギー製品(原油・ガス)は、小数点以下5桁までの価格表示となるため上記のような数値になっています。
例えばWTI原油はスタンダード口座で0.031と表記されていますが、これは約3.1ティック(ポイント)= 3.1 pip相当を意味します。
エリート口座ではWTIが約2.1ポイントとさらに縮小します。
暗号通貨(仮想通貨)の平均スプレッド
銘柄 | スタンダード | エクストラ | クラシック | プロ | エリート |
---|---|---|---|---|---|
BTC/USD | 184.2 | 304.2 | 244.2 | 124.2 | 64.2 |
ETH/USD | 13.5 | 25.5 | 19.5 | 7.5 | 1.5 |
LTC/USD | 12.7 | 24.7 | 18.7 | 6.7 | 0.7 |
XRP/USD | 1.6 | 2.8 | 2.2 | 1.0 | 0.4 |
暗号資産(仮想通貨)はボラティリティが高いため、スプレッド数値も大きめになりがちです。しかしXSではビットコイン
特にエリート口座ではBTCが約64ドル幅と圧倒的に低コストで、仮想通貨取引においてXSは業界随一の狭スプレッドとの評価もあります。
株価指数(インデックス)の平均スプレッド
指数 | スタンダード | エクストラ | クラシック | プロ | エリート |
---|---|---|---|---|---|
日経225 (JP225) | 7.00 | – | – | 6.60 | 14.73 |
米国30 (US30) | 2.40 | – | – | 2.00 | 7.40 |
米国500 (US500) | 1.34 | – | – | 0.94 | 6.34 |
ドイツ40 (DE40) | 1.57 | 2.57 | 2.07 | 1.17 | 0.57 |
株価指数(インデックス)のスプレッドも総じて狭く、主要指数であるS&P500(US500)はプロ口座で約0.94と1ポイント未満です。
エリートは手数料分を考慮する必要があるため、エリート口座よりプロ口座の方が指数の場合コストが安いケースもあります。
全体としてXSの指数スプレッドは他社平均より低く、短期売買でもコスト負担が小さいと言えるでしょう。
コモディティ(商品先物)の平均スプレッド
銘柄 | スタンダード | エクストラ | クラシック | プロ | エリート |
---|---|---|---|---|---|
ココア | 9.90 | 10.00 | 9.95 | 9.86 | 9.80 |
コーヒー | 0.80 | 0.90 | 0.85 | 0.76 | 0.70 |
銅 | 0.0078 | 0.0088 | 0.0083 | 0.0074 | 0.0068 |
トウモロコシ | 1.57 | 1.67 | 1.62 | 1.53 | 1.47 |
コモディティ(商品)では、コーヒーやココアなどの農産物から、銅などの金属まで幅広く取引可能です。
上記のように、銅(Copper)は0.0074~0.0088と非常に細かな値動き単位ですが、XSではこれも最狭水準に抑えられています。
なお、コモディティ取引はMT5のみ対応です。
詳しくは公式サイトの契約仕様ページで最新スプレッドをご確認ください。
XS.comのスプレッドが広がりやすい時間帯とその理由
XS.comを含む多くのブローカーで、市場の流動性が低下する時間帯にはスプレッドが拡大しやすくなります。
具体的には、以下のようなタイミングに注意が必要です。
- ニューヨーク市場閉場前後(ロールオーバー時間):
各営業日の区切りとなる時間帯で取引参加者が激減します。日本時間では午前7時前後(夏時間は午前6時頃)に該当し、この時間帯は特にスプレッドが拡がりやすく、約30分ほど通常より広い状態が続きます。 - 早朝(週明けオープン直後): 月曜早朝のマーケット開始直後も流動性が低く、主要通貨でも平常時よりスプレッドが広がる傾向があります。
- 重要経済指標の発表前後: 米国雇用統計など重要指標の直前・直後は注文が殺到し価格変動が大きくなるため、スプレッドも一時的に大きく拡大しがちです。
- 突発的なニュース・イベント発生時:
政治的イベントや災害・紛争など予期せぬニュースが出た際、市場の不確実性増大により取引が一方向に偏ると、スプレッドが急拡大することがあります。 - 年末年始・大型連休期間: クリスマスや年越しなど世界的に市場参加者が少ない時期も、流動性低下によりスプレッドが平時より広がりやすいです。
以上のようなタイミングでは、どの通貨ペアや銘柄でも通常より取引コストが高くなる可能性があります。
XS.com公式も「市場のリクイディティ低下時(ロールオーバー時間含む)にはスプレッド拡大の可能性がある」と注意喚起しています。
特に初心者の方は、こうした時間帯でのトレードは避けるか十分注意するようにしましょう。
XS.comのスプレッドの基本的な仕組み
「スプレッド」とは、金融商品の買値と売値の差額を指します。
例えばUSD/JPYのBidが144.500、Askが144.512の場合、その差0.012(=1.2銭)がスプレッドです。
トレーダーにとっては事実上の取引手数料であり、この差額分だけ買った瞬間に含み損を抱える形になります。
XS.comでは全口座で変動スプレッド制を採用しており、市場から提供される価格に対して口座タイプごとに「マークアップ」を加えることで収益を得る仕組みです。
スタンダードやプロ口座など手数料無料の口座では、このマークアップ分がスプレッドに含まれています。
一方、エリート口座等の手数料あり口座ではマークアップ無しのほぼインターバンク直収価格(RAWスプレッド)が提示され、別途コミッションを課金する形になっています。
スプレッド自体はリアルタイムに変動し、前述の通り市場参加者が多い時間帯は狭く、少ない時間帯は広くなる性質があります。
- スプレッド = 買値 (Ask) – 売値 (Bid)。取引時のコストであり、狭いほど有利。
- XSでは変動スプレッド制を採用。相場状況に応じてリアルタイムに変化。
- 口座タイプによりスプレッド幅が異なる。手数料無料口座はスプレッドにコスト上乗せ、手数料あり口座はスプレッド極小+コミッションで清算。
- 市場流動性やボラティリティでスプレッドは変動する(流動性高→狭い、低→広い/ボラ低→狭い、高→広い)。
XS.comのスプレッドの確認方法・見方(MT4/MT5での表示例)
XS.comで現在のスプレッドを確認するには、取引プラットフォーム上で「気配値」を見る方法が簡単です。MT4とMT5それぞれでの具体的な表示手順は次の通りです。
MT4でスプレッドを表示する方法
MT4ではデフォルトでは気配値表示にスプレッド列が表示されていませんが、簡単な操作で追加できます。
- MT4の「気配値表示」ウィンドウ上で右クリック
- メニューから「スプレッド」をクリック
- 通貨ペアのBid値・Ask値横に!マークでスプレッドが表示される
MT4の気配値ウィンドウにスプレッドを表示する様子。右クリックメニューから「スプレッド」にチェックを入れると、通貨ペアごとのBid/Ask列横に「!」欄でスプレッド値(ポイント表示)が追加される。
MT4ではスプレッドがポイント(1ポイント=0.1ピップス)で表示されます。例えば気配値ウィンドウに「! 12」と表示された場合、それは1.2 pipsのスプレッドを意味します。
MT5でスプレッドを表示する方法
MT5でも基本操作は同じです。
- MT5の「気配値表示」ウィンドウ上で右クリック
- メニューから「表示列」→「スプレッド」をクリック
- 気配値ウィンドウにスプレッド列(数値)が表示される
以上のようにして、リアルタイムのスプレッドを常にモニターできます。特にスキャルピングなどスプレッド影響が大きい手法の場合は、プラットフォーム上でスプレッドを確認しながら取引すると良いでしょう。
XS.comのボーナスと組み合わせて実質スプレッドを抑える方法
取引コストであるスプレッドを実質的に抑えるには、各種ボーナスやキャッシュバック制度の活用が効果的です。XS.comでは2024年以降、期間限定で以下のようなキャンペーンが展開されています。
- ウェルカムボーナス:
新規口座開設と本人確認完了だけで5,000円のクレジットボーナスを付与するキャンペーンを実施しています。この「ウェルカム5000」ボーナスは入金不要で受け取れ、5ロットの取引達成で利益と共に出金可能でした。自己資金を使わず取引を開始できるため、スプレッド費用も実質的にブローカー負担で賄えることになり、大変お得です。 - VIPプログラム
一定の取引量を達成したトレーダーには現金バックや特典が提供される場合があります。これも実質的にスプレッド負担の一部が後払いで戻ってくる仕組みと言えます。
このようにボーナスやキャッシュバックを活用すれば、「支払ったスプレッドの一部を取り戻す」ことが可能です。
特にXSでは口座開設ボーナスやポイントプログラムが充実しているので、上手に組み合わせて利用するとよいでしょう。
初心者トレーダー
エキスパート
XSのスプレッドに関するよくある質問(FAQ)
XS.comのスプレッドは固定ですか?変動ですか?
XSは完全変動スプレッド制です。市場の実勢レートに応じて刻々とBid/Askが変動し、それに伴いスプレッドも変わります。固定スプレッドではないので、相場状況によっては拡大・縮小します。
スプレッドが拡大しやすいのはどんなとき?
市場参加者が少ない時間帯や相場変動が激しいときに広がりやすいです。具体的にはニューヨーク終了~東京開始間の早朝や重要指標発表時、年末年始などです。
XSにゼロスプレッド口座はありますか?
厳密な「ゼロスプレッド口座」はありません。ただしエリート口座は平均0.1pipsという実質ゼロに近い超狭スプレッドを提供しています。
XSは本当に信頼できる業者でしょうか?
XS.comはASIC(オーストラリア)やCySEC(キプロス)など世界5つの金融ライセンスを取得しており、安全性の高さで知られます。さらにロイズ保険にも加入し顧客資金に最大500万ドルの補償を用意するなど、信頼性確保に努めています。また元リクイディティプロバイダーという背景から価格配信や約定の透明性・安定性にも定評があります。
スプレッドと手数料のどちらが有利か判断するには?
総コストで比較しましょう。例えばエリート口座はスプレッド最狭ですが往復6ドル/ロットの手数料があります。一方プロ口座はスプレッド0.7pips程度で手数料無料。1ロット取引時、エリート口座(0.1pips+手数料6ドル)は約7ドルのコスト、プロ口座(0.7pips)は約7ドルとほぼ同等です。取引数量や銘柄によっても変わるので、自身の取引スタイルに合わせて選ぶと良いでしょう。
現在のリアルタイムスプレッドはどこで確認できますか?
XS公式サイトの「契約仕様」ページでは各銘柄の前日平均スプレッドが一覧できますが、リアルタイムの数値は取引プラットフォーム上で確認するのが確実です。MT4/MT5の気配値ウィンドウでスプレッド列を表示する方法は先述の通りです。
業界最狭水準のスプレッドと高い透明性・安全性を兼ね備えるXSは、短期売買から長期投資まで幅広いトレーダーにとって魅力的な取引環境を提供しています。ぜひ口座タイプごとの特徴を踏まえて、ご自身に最適な条件での取引を検討してみてください。