結論、2024年現在、XMで法人口座は作れません。
2018年までは法人口座を開設できましたが、2023年時点では海外法人であっても法人口座は開設できず、XMで開設できるのは個人口座のみとなっています。
しかし、法人口座は節税効果が高く、損益通算や損失繰越などの魅力もあります。
FXトレーダー
この記事では、法人口座のメリットと、切り替えの目安タイミングを解説します。
さらに、法人口座を開設できるおすすめの海外FX業者も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
- XMは法人口座を作れない
- 海外法人でもXMでの法人口座開設は不可能
- 法人口座に切り替えるベストタイミングは年間所得900万円を超えてから!
- 法人口座に切り替えると最大20%の節税効果あり
- 経費計上・損益通算の拡大などのメリットもある
- 法人口座に切り替えるならHFMがおすすめ!
目次
結論:2023年現在、XMでは法人口座は作れない
結論からお伝えすると、2023年現在XMでは法人口座を開設できません。
しかし、かつてのXMは法人口座にも対応しており、ネット上では「海外法人なら開設できる」といった噂が見受けられます。
この真相について、詳しく確認していきましょう。
2018年を境にXMでは法人口座の新規受付を停止した
XMは、2018年を境に法人口座の新規受付を停止しました。
その後は個人口座のみ開設可能となっており、法人口座を開設することはできません。
投資家Aさん
海外法人だとしても法人口座の開設は出来ない
ネット上には「海外法人なら法人口座を開設できる」といった情報も見られます。
一方、「海外法人でも法人口座は開設できない」というネット記事も見受けられ、どの情報が正しいのか判断できません。
そこでXMに直接問い合わせたところ、以下のような回答がありました。
上記の通り「海外法人であっても法人口座の開設はできない」というのが正確な情報になります。
投資家Bさん
法人口座の開設が出来るおすすめの海外FX業者
法人口座を開設するなら、以下3つの海外FX業者がおすすめです。
各業者の基本情報からおすすめポイントまで詳しく解説するので、業者選びにお困りの方はぜひ参考にしてください。
AXIORY|全額信託保証付きで大口でも安心
出典:AXIORY
総合評価 | ||
---|---|---|
最大 レバレッジ |
ボーナス | ドル円 スプレッド |
400倍 | なし | 1.6pips |
設立年 | 金融ライセンス | 信託保全 |
2011年 | ベリーズ国際金融サービス委員会 | 1件の苦情につき最大20,000ユーロ |
取引形態 | スキャルピング | 自動売買ツール |
NDD方式 | 可能 | 利用可能 |
通貨ペア数 | 最小取引単位 | 取引ツール |
61種類 | 1,000通貨 | MT4・MT5・cTrader |
AXIORYは最大レバレッジ400倍と海外FX業者の中ではやや低く設定されていますが、スプレッドの狭さは業界トップクラス。
低スプレッドのAXIORYなら取引コストを抑えられるため、スキャルピングやデイトレードなどの短期売買に向いています。
さらに、取扱通貨ペアも61種類と豊富で、取引ツール「cTrader」に対応する数少ない業者です。
チャート種類や時間足が充実している「cTrader」は、MT4/MT5より短期売買で役立ちます。
FXトレーダー
FXGT|仮想通貨もレバレッジ1000倍でトレード出来る
出典:FXGT
総合評価 | ||
---|---|---|
最大 レバレッジ |
ボーナス | ドル円 スプレッド |
1,000倍 | 5種類 | 1.8pips |
設立年 | 金融ライセンス | 信託保全 |
2019年 | セイシェル金融サービス庁 | 総額1,000,000 ユーロまで |
取引形態 | スキャルピング | 自動売買ツール |
NDD方式 | 可能 | 利用可能 |
通貨ペア数 | 最小取引単位 | 取引ツール |
53種類 | 1,000通貨 | MT4・MT5 |
FXGTは設立から4年ほどしか経っていない新しい業者ですが、ボーナスが充実しています。
入金額の100%が還元される「100%入金ボーナス」や、取引額や残高に応じて付与される「ロイヤリティボーナス」など、取引回数が増えるほどお得です!
さらに、レバレッジは最大1,000倍まで設定でき、資金が少なくてもハイリターンを狙って取引できます。
投資家Aさん
また、対象銘柄はスワップフリーで取引でき、日を跨いでポジションを保有してもスワップポイントによる手数料はかかりません。
長期トレードも視野に入れているなら、コストを抑えて取引できるFXGTがおすすめです。
TitanFX|取引制限がないので大口に人気
出典:TitanFX
総合評価 | ||
---|---|---|
最大 レバレッジ |
ボーナス | ドル円 スプレッド |
1,000倍 | 4種類 | 1.33pips |
設立年 | 金融ライセンス | 信託保全 |
2014年 | バヌアツ金融サービス委員会 | 最大2万ユーロまで補償 |
取引形態 | スキャルピング | 自動売買ツール |
NDD方式 | 可能 | 利用可能 |
通貨ペア数 | 最小取引単位 | 取引ツール |
60種類 | 1通貨 | MT4・MT5・Titan FX Social |
TitanFXは最大レバレッジ1,000倍で取引でき、スキャルピングやEAを用いた自動売買にも対応しています。
さらに、取扱通貨ペア数が60種類と豊富で、仮想通貨や株価指数、米国株などのラインナップも充実!
FX通貨ペアはもちろん、その他の金融商品にも興味がある場合はTitanFXをおすすめします。
また、コピートレードに対応した取引ツール「Titan FX Social」を扱っており、プロの戦略をコピーして利用することも可能です。
FXトレーダー
海外FXで法人化すべき利益の基準・タイミング
海外FXで法人化すべきタイミングは、「年間利益が900万円を超えてから」がおすすめです。
まずは、個人口座と法人口座で利益当たりの税率の違いを見ていきましょう。
年間利益 | 税率 | |
---|---|---|
個人口座 | 195万円以上〜330万円未満 | 10% |
330万円以上〜695万円未満 | 20% | |
695万円以上〜900万円未満 | 23% | |
900万円以上〜1,800万円未満 | 33% | |
1,800万円以上〜4,000万円未満 | 40% | |
法人口座 | 400万円未満 | 約22% |
400万円以上〜800万円未満 | 約25% | |
800万円以上〜 | 約35% |
上記のように、利益が900万円未満なら税率23%の個人口座の方がお得です。
個人口座で利益が900万円以上になると、税率は33%となり法人口座の税率を上回ります。
そのため、利益が900万円以上になるタイミングで法人口座に切り替えるのがおすすめです。
さらに法人口座なら、800万円以上の利益に対して一律約35%の税金となっており、個人口座のように利益に応じて増加することはありません。
投資家Bさん
海外FXでトレードする際に法人化するメリット
海外FXでトレードする際に法人化すると、以下4つのメリットがあります。
個人口座から法人口座への切り替えを検討中の方は、具体的なメリットを把握しておきましょう。
経費計上できる範囲が広がる
法人化すると経費計上できる範囲が広がり、節税効果が高まるというメリットがあります。
以下は、法人化によって経費計上できる費用です。
- 取引で使うパソコン代
- 有料のEA/インジケーター代
- FX関連の書籍/セミナー代
- インターネット代
- オフィスやトレード部屋の家賃
- 光熱費
- 役員報酬
- 生命保険料
- 退職金
もちろん個人口座でも経費計上できる費用はありますが、パソコン代やFX関連の書籍/セミナー代など、それほど多くはありません。
法人化すれば役員報酬や生命保険料など、法人として支払うものは基本的に経費として認められます。
適応される税率が最大で20%ほど安くなる
法人口座に移行することで、適応される税率が最大20%安くなるのも魅力の一つです。
そもそも個人口座と法人口座では、課税所得の種類に違いがあります。
個人口座で獲得した利益は「雑所得」に分類され、累進課税が適用されるため利益が増えるほど税率も大きくなります。
課税所得が330万円未満なら税金は10%ほどですが、4,000万円以上の課税所得になると45%も支払う必要があるのです。
さらに、住民税およそ10%も追加され、最大で約55%の税金がかかります。
投資家Bさん
一方、法人口座の税率は最大でも約35%なので、所得額によっては大きな節税効果が得られます。
節税効果は最大約20%にも及ぶため、適切なタイミングで法人口座に切り替えることで税負担を最小限に抑えることが可能です。
損益通算出来るものが多くなる
損益通算できる損益が増えることも、法人口座に切り替えるメリットです。
複数の収入や損失が発生した場合、相殺して損失を減らすこと。
個人口座で海外FXトレードを行った場合の損益は「雑所得」に分類され、同じ「雑所得」の損益としか損益通算できません。
一方、法人口座での損益は「事業所得」に該当し、事業に関連する損益はすべて損益通算の対象です。
例えば、海外FXと国内FXを個人口座でトレードした場合、国内FXの所得区分は「先物取引に係る雑所得等」なので、海外FXとの損益通算はできません。
しかし、法人口座でトレードすれば「事業所得」として、損失が発生しても相殺することが可能です。
欠損金繰越控除により9年間損失繰越が出来る
海外FXで法人化すると、最長9年間の損失繰越が可能になります。
本年分の損失を控除できない場合、翌年以降に繰り越して利益から控除できる制度。
国内FXは3年間の損失繰越が可能ですが、海外FXは損失繰越ができません。
ですが、海外FXを法人口座で行うと、損益が発生した年から9年間にわたって損失繰越できます。
これは「欠損金繰越控除」と呼ばれ、法人で発生した赤字を将来の利益と相殺できるよう用意された制度です。
つまり、法人口座でトレードしておけば、年間収支がマイナスになっても翌年以降の税負担軽減に繋がります。
将来的な税負担を考慮すると、適切なタミングで法人化するのがおすすめです。
海外FXでトレードする際に法人化するデメリット
法人化すると以下2つのデメリットがあります。
法人化する際には、デメリットも把握し納得した上で手続きしましょう。
年間所得が赤字の場合も法人住民税の支払いが発生する
法人化すると、年間所得が赤字でも税金が発生する点には注意しましょう。
法人では年に一度決算を行い、法人住民税を納めます。
これらの税金は海外FXの年間所得がマイナスでも発生するため、法人化する際には所得がマイナスでも税金を支払えるよう資金繰りには気をつけましょう。
法人住民税は、最低でも7万円かかります。
FXトレーダー
会社の設立費用が発生する
法人設立には費用がかかることも理解しておかなければなりません。
株式会社なら20万円以上、合同会社でも6万円以上はかかります。
株式会社は株式を発行することで資金を集めることができ、社会的信用も合同会社より高いのが魅力です。
合同会社は株式の発行を行わないことから株主がおらず、経営の自由度が高い傾向にあります。
法人化する際には、これられの特徴を比較した上で「株式会社」「合同会社」のどちらかを選択しましょう。
FXトレーダー
XMで法人口座は作れる?まとめ
XMで法人口座を作ることはできません。
海外法人でもXMでの法人口座は開設できず、XMで開設できるのは個人口座のみとなっています。
海外FXを始めたばかりや、利益が少ないうちは個人口座でも問題ありませんが、年間所得が900万円を上回る頃には法人口座への切り替えを検討しましょう。
年間所得が900万円を超えると、個人口座の税率が高くなり法人口座の方が節税できます。
さらに法人口座なら経費計上できる費用が増え、損益通算できる所得も増えるなど、多くのメリットがあります。
投資家Bさん